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土曜日は旅の記憶 Vol.3『天空の城ラピュタ』





初めてその偉容をTV番組で目にした時から

真偽の程は定かではないが

宮崎駿アニメ『天空の城ラピュタ』のモデルと言われるその島に

心を奪われた。





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なかなか行く機会に恵まれなかったが

当時大学三年生だった次男がめずらしく

「付き合ってやるよ。」と言ってくれたので

早速パリ行き格安チケットを探す。

最安はベトナム航空ハノイ経由だが時間がかかりすぎる。

次は大韓航空ソウル経由。

ソウルでの乗り継ぎの待ち時間もわずかだ。

よし、決めたと

大韓航空パリ行きの往復航空券を購入する。






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恋い焦がれたその島、モン・サン=ミシェル(Mont Saint-Michel)

フランス西海岸、サン・マロ湾上に浮かぶ

小島に築かれた修道院に向うには

パリからTGV(日本でいうところの新幹線)で2時間半

さらにレンヌという街からバスで1時間半の行程が必要だ。







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ならばモン・サン=ミシェルで少なくとも

一泊しなければとホテルを探す。




飛び上がって喜んだ。



憧れ続けている島には数件のホテルが有り

そのどれもが中世の建物をそのまま利用したものなのだから。

ホテルの予約もすませ

朝2便、午後2便しかないモン・サン=ミシェル行きのバスに

レンヌで乗車するためのタイムロスを少しでも減らすために

バスの発車時間の少し前にレンヌに到着する

モンパルナス(パリ)を朝8:05分に発車するTGVチケットを

事前にインターネットで予約した。







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真っ白に息を吐きながら

早朝の真冬のパリ・モンパルナス駅からTGVに

乗り込んだ私たち親子を乗せて

フランスの農業地帯を足早に通り過ぎ

TGVは予定時刻にレンヌに到着したのはいいが

モン・サン=ミシェル行きのバスの乗り場が見つからない。

このバスを逃してしまうと次のバスは数時間待たないと来ないのだ。







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あせる、あせる。

通行人をつかまえてバス乗り場を尋ねる。

ちくしょう!

英語が通じない。

泣き出したくなる私たちが重い荷物を引きずりながら

バス会社の建物の裏のバス乗り場を見つけたのは

発車の5分前だった。






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初めてTV番組でその姿に魅了されてから10数年

飛行機やホテルやTGVの予約やらバスの時間やら

あちこち調べ手配して苦労して、あせり、走り、

やっとの思いで2007年12月28日に辿り着いたその島は







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まるで現実のものとは思えない厳かな佇まいを見せ

どんよりと曇った空の下に

ぽっかりと浮かんでいた。





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ああ、やっと着いた。






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自分の力で。

自分の足で。





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聖ミカエルに見守られながら

頂きにある教会から眺めたサン・マロ湾の広大な干潟を

一生忘れることはないだろう。





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私の旅好きは、今は亡き父から譲り受けたものだが

息子にも伝わっているのだろうか。

歳若い彼はこの時、何を感じたのだろう。





この世に生を受けて良かったと感謝する瞬間がある。

天空に浮かぶその城を観たときに私は亡き両親に感謝した。

彼も同じ気持ちでいるとしたら嬉しい。

そして彼の感性がこの瞬間に少しでも磨かれ

旅するこころが、目に映る美しいものに感動できる精神が

受け継がれていたらとても嬉しい。






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