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『大失態』




GWに石巻に向った一番の目的は

牡鹿半島の小さな浜の集落の

被害状況を写真に収めることでした。

これらの浜は報道やブログなど

メディアにほとんど登場しません。

支援の手も少なく、復興もまったく進んでいません。

万石浦から鮎川までの沿道の浜は全て壊滅状態で

無事な浜はひとつもなく、その状況に呆然としてしまいました。

少しでもこの状況を伝えようと

たくさんの写真を撮って帰ってきたのですが

使い慣れないカメラだったために

メモリーカードの記録を間違って消去してしまいました。

数百枚の写真が一瞬にして消えてしまい

茫然自失の状態です。

毎日テレビのニュースで見る石巻は

市街地のごく一部です。

牡鹿半島にある、小さな集落の桃の浦、月の浦、小竹浜、荻野浜

大原、十八成浜、そして鮎川の写真を掲載して

人の手がまったく入っておらず、地元の方がほんの数人で

港の片付けをしている姿を伝えたかったのです。

何の役にもたたないかもしれないけれど

報道もされずに、人々から置き去りにされてしまいそうで悲しくて

ほんの少しでも状況を知っていただけたらと思ったのです。

一瞬頭の中が真っ白になりました。

まったく自分の馬鹿さ加減に腹が立っているのですが

私が見てきた牡鹿半島の集落は

人々は小さな避難所で暮らしているらしく

浜にも町にも人の姿が無く、重機が動いている気配もなく

自衛隊の方も見かけませんでした。

あるのは瓦礫の山だけです。

復興は市街地優先で、後回しにされているのだなあと感じました。

震災のあった日から、何一つ進んでいないと感じました。

牡鹿半島だけでも何十もの集落があります。

東北の太平洋沿岸全てが被害を受けているとしたら

いったいいくつの報道されない小さな集落があるのだろうと思うと

胸が締め付けられます。

復興の様子の報道は本当にごく一部です。

被災格差を目の当たりにして

貴重な画像を消去してしまった自分に腹が立ち

あらためて無力を感じてこのブログの方向も見失ってしまいそうになります。




とにかく、テレビカメラの入らない

小さな集落の様子は想像以上に酷い状況です。

自分が何をすればいいのか、ブログに何を書けばいいのか

自分がこれからどう生きればいいのか

本当に考えても考えても分からなくなってしまうほどに

大変なことが起きてしまったんだと思いました。

今月一杯で自衛隊の救援の規模が縮小されると聞きました。

でも、何も終わっていないし、何も始まっていないと感じます。

3月11日から、時間が止まったままの

たくさんの小さな浜を目にして

画像を消去してしまう大失態と、この悲惨さをどうにかして

伝えたいとの想いでこの文を書いています。







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