2011年07月 | ARCHIVE-SELECT | 2011年09月

| PAGE-SELECT |

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --:-- | TOP↑

≫ EDIT

土曜日は旅の記憶 Vol.22『ハッピーバースディ』






私は母親が特殊な人格だったために

誕生日を祝ってもらった記憶がない。

私自身も人に甘えるのが苦手な性格のため

母に、誕生日を祝って欲しいとねだることが出来なかった。

子ども時代から、友人たちやボーイフレンドにも

誕生日をアピールすることは

得意ではなかったし

それは結婚後も、離婚後も現在に至るまで変わる事はなく

ああそういえば今日は誕生日だなあと、一人で思い出しては

今年も何もないわねと、毎年ため息をついている。




そんな私でも盛大に誕生日を祝ってもらったことが

長い人生で3度ある。

3度とも恋して止まないモルジブでの出来事だ。

私の誕生日は長い夏の終わりにやって来る。

お盆を過ぎその時分になると、海外への旅費が格段に安くなる。

だから、誕生日を狙って出かけるわけではないけれど

夏の終わりにちょっとした休暇をとって何度か、モルジブへ行った。

ホテルのチェックインの際にパスポートを提示するわけなので

大抵のリゾートでは誕生日当日に宿泊していれば

サプライズということで、祝っていただける。







6度目のモルジブの旅で迎えた、3度目の誕生日の夜に

レストランのウエィターの一人が

「歌ってもいいか?」と私に聞いたのだと思う。

分けも分からず、深く考えもせずに

「イエス」と答えたら最後

不覚にもウエイターの全員に取り囲まれてしまった。





2011082601.jpg

あれよあれよと言う間に

満席のゲストの視線を浴びながらの

Happy birthday to you の大合唱が始まった。

顔から火が出るとはこのことで

後からウエイターの一人に聞いて知ったのだけれど

大抵のゲストは、コーラスのサービスは『お断り』なのだそうだ。






2011082602.jpg

私の名前が描かれたバースディケーキ。

日本では一度もお目にかかったことのない

私のためのバースディケーキは

遠い異国の南の島で3度、食べた。

バタークリームとココナッツと、あとは何が入っているのだろう?

3個とも甘くて甘くて甘くて、痺れる程に甘かった。







20110826mal31.jpg

遠浅の白いビーチに、どこまでも延びる長い桟橋のあるこの島は

2004年12月26日にスマトラ沖の地震のための大津波に襲われた。

たくさんのコテージもレストランも何もかもが水に浸かった。

私と姉とがこの島に向ったのは

津波被害から立ち上がり、リゾートが再生した後の

スマトラの大津波から2年後のことで

見事に津波の爪痕は何処にも残っていなかったことに

驚いたことを覚えている。






夏が終わる。

明日は誕生日だ。

もうこの歳になると、祝ってもらえないことなど

なんとも感じはしないけれど

一年の節目になることだけは確かだ。

明日の誕生日は、被災地で迎える。

今夜、石巻行きの『チーム東松山』のボランティアバスに

同乗させていただいて、牡鹿半島鮎川へ向う。

もちろん、誕生日だなんてことは、

チームの誰にも言うつもりもないので

明日は、私が私の心の中で、「誕生日だね。」と

語りかけるだけで終わるだろう。

けれど、これまでの誕生日の中で、明日の誕生日が

いちばん生きている事を、実感できる誕生日になるのではないかと思う。





きっと明日は、いい汗が流せるはずだから。














スポンサーサイト

| Memory of travel | 18:32 | TOP↑

| PAGE-SELECT |

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。