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何度叫んでも







8月27日の宮城県石巻市十八成浜でのボランティア作業は

浜辺とその周辺の個人宅や田圃の瓦礫撤去。




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私たち『チーム東松山』に割り当てられたのは

個人宅の広い住宅跡だ。






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この日もおそらく気温は30度以上。

震災から半年近くが過ぎた現場は夏草が生い茂っていて

瓦礫を見つけるためには、まず草刈りから始めなくてはならない。

大人の背の丈ほどに育った葦の原に草刈り鎌を持って突入する。

葦の原にはヒルが多いらしくて

長靴にヒルが入ってしまわないように

作業ズボンの裾を長靴にガムテープで固定して

ゴム手袋とゴーグルとマスクという重装備だ。






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真夏の太陽が容赦なく照りつける。





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あっと言う間に、身につけているものが

汗でぐっしょり濡れた。





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午後4時、作業終了。





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刈り取った草の山。





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お世話になった草刈り鎌。




恥ずかしながら私は、この長い人生に於いて

生まれて初めて草刈り鎌なる物を手にした。

使い方も分からずに、盲滅法ばさばさと草を刈っていたら

近くで作業していた見知らぬ男性が親切丁寧に

使い方を教えてくれた。

背の高い葦の根元には不気味な白い丸い虫の卵らしきものが

たくさんついていた。

目の前に、私の天敵の蜘蛛がぶら下がって降りて来た。

草むらの中に散らばっている木片を手にとると

裏側に蟻が幼虫や卵を抱えてうようよ蠢いていた。

その度に「ぎゃあ」と何度も叫んだ。

叫んでも叫んでも、不快な顔をされることはなくて

周りの皆は優しい顔で微笑みかけてくれた。

情けない私なのに、笑顔がとても嬉しかった。





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作業終了後の瓦礫の山。

この瓦礫は草を刈って剥き出しになった地面から

皆が手作業で集めてきた物だ。

毎度のことながらこの瓦礫の山を見ると

達成感がある。





参加者は皆同じ。

作業が大変なら、より大変な方が嬉しいという

変な連中ばかりだ。






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作業が終わって浜を後にする。

壊れた堤防と公衆トイレが痛々しいけれど

5月に訪れた時にたくさん残っていた全壊した個人宅は

ほとんどの家が撤去されて更地になっていた。

こうして瓦礫が片付くと

何かをはじめようよいう気持ちになれるものじゃないかしらと

なんとなく、そう思う。






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私たちが撤収した後も

まだ作業中の団体がいた。




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背の高い夏草の中での格闘が続いていた。





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彼らの『戦利品』。

これだけの瓦礫が夏草の生い茂った田圃の中から

出てきた。





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この日、十八成浜に集まった全国各地からの

ボランティアの数は全体で500人。

500人。

すごいなあ。

だけどまだまだ終わらない。

片付いたのはほんの一部。




キャンプ村に帰る途中で、牡鹿半島で唯一開いている

コンビニ『COCOストア』に寄って

よく冷えた缶ビールとおつまみのプリッツと

練乳小豆かき氷アイスを買った。

バスの中でかき氷を食べていたら、

ツアーの間、ずっと私の隣に座っていた

娘ほど歳の離れたお嬢さんが言った。

「その小豆、さっきの蟻さんに見えませんかー?」



見えるよ、言われてみれば蟻さんに。

一瞬げっ! っとしたけれどね

平気な顔をしてぺろっと食べた。

喉と頭がつーんと痛くなったけれど

蟻さんのかき氷は、痺れるほど美味しかった。










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