2012年01月 | ARCHIVE-SELECT | 2012年03月

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それじゃあ








それじゃあ、行ってくるね。





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電車に乗って

バスに乗って




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それから船に乗って行くよ。






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君たちは

いいこにして

待っててね。





| Daily life | 20:25 | TOP↑

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案ずるより産むが易し






新しい仕事の招集がかかった。

打ち合わせのために指定された場所は

地下鉄有楽町線・要町駅にあるクライアントのオフィスの会議室。

良かった!

都心に出かけるのは、なんだかとても億劫だったので

要町駅は池袋の一つ手前であるからして

都会の人混みの中を歩かないですむ。




それでも小雪まじりの夜の町へ出かけるのは、やはり億劫で

「行きたくないよー。行きたくなーい。」を連発して、渋々と

ダウンのコートにフォックスの襟巻きと手袋の重装備で家を出た。







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初対面のクライアントとの打ち合わせは

どんな時でも誰とでも

たとえ娘息子みたいな年齢の担当者であっても

数日前から緊張して落ち着かない。

ドキドキして、始まってもいないのに

早く終わらないものかと願ってしまう。

今日(正確には昨日)の打ち合わせもそうだった。

電車のシートに腰を下ろして、週刊文春のページをめくっても

何が書いてあるのか、ちっとも頭に入ってこないし、

喉がカラカラに乾いてくる。

立ち居振る舞い、受け答え

失敗しないようにと、必要以上に思うものだから余計に緊張する。





ポップとラムネとマリネの夕ご飯をヒトさんに頼んで出かけたので

打ち合わせが終わったら、早く帰るつもりだったのが

明日(正確には今日)から出かけるボランティアの行き先の金華山が

とても寒いだろうことを思い出したので、打ち合わせ終了後

成増で途中下車して、厚手の靴下とタイツとヒートテックを買った。

勧められたお茶も飲まずに、会議室を後にしたので

喉の乾きを癒すため、ベーカリーカフェでホットコーヒーを飲んで

ついでにハムとチーズのスコーンを食べた。




結局我が家の最寄り駅に着いたのは、午後9時を回っていた。

家に帰る道すがら、今日の打ち合わせの内容を振り返った。

なんと言うことは無い、普通の打ち合わせ。

初対面のクライアントの担当者とも普通に会話し、普通に仕事内容を検討した。

そうなのだ。

いつも事前には、あれほど緊張するのに

いざ本番になると、力が抜けて、ごく普通に話している私がいる。

だから誰も、私が緊張していたことに気が付かない。

会話が苦手で、人前が苦手なのに、明るい話し好きの人間に思われるらしい。

自分の中での、このギャップに戸惑う。

困ったものだなあと、つくづく思う。





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それにしても

ポップの舌はピンク色で可愛い。

今夜も舌をちょぴり出して私の足元で、ぐうぐうイビキをかいている。

調子に乗って、舌をアップにしてみると口元のヒゲが少々気色悪い。

気色悪いけれど、まあ、いいかと

こうしてブログにアップして、寝顔のポップに話しかける。



案ずるより産むが易しだったね。

いつもそうだよねと。






| My life | 01:45 | TOP↑

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ゆっくりと






捨てるつもりで一辺を破り捨てた箱。

そのまま放っておいたら、いつのまにかパグが入っていた。

とても嬉しそうにしているものだから

クッションを入れてあげたら、箱がお気に入りのベッドになった。






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いったい、どの仔が齧ったのかなあ?

破った一辺の渕がボロボロで

顎を乗せるのに丁度いい塩梅だ。

角も裂けてきて、貧乏くさくてかなわないので

捨てちゃえ! と思うのだけれど

こんなに可愛い寝顔を見せられるものだから

なかなか捨てられない。

それにしても齧ってくぼんだ段ボールの屑は

いったいどこに消えたのかしら?






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この仔たちと一緒に部屋にこもって仕事をしていると

まるで時間が止まったかのように感じる。

昨日の昨日も、明日の明日も

ひと月後のひと月後も

どの日がどの日だったのか、思い出せないくらいに

何も変わらない単調な毎日で

起きて、ご飯を食べて、仕事をして、ご飯を食べて寝る。

足元のパグズの寝息は規則正しく、ゆっくりで

時間が止まったと錯覚しそうなほどゆっくりだけれど

それでも確実に時間は流れていて、ポップは今年7歳になる。

パグズの時間だけ、止まってくれればいいのになあと思う。

あと何年、ポップと一緒に過ごせるのかなあ。

ラムネとマリネと過ごせるのかなあ。

この仔たちの、その可愛らしい仕草を一分一秒も逃さずに見ていたい。

この仔たちが天寿を全うしてくれた時には、

私はいい歳になっているはずで、

だからきっと、この仔たちの代わりはいないのだ。








| Daily life | 10:27 | TOP↑

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けじめのひとつとして







震災前は週に2度、恵比寿の絵画教室に通っていたことも手伝って

都心には、頻繁に出かけていた。

震災をきっかけとして、絵画教室に通えなくなってしまい

仕事やボランティア活動が忙しかったり

出かける気が起きなかったりで、最近では滅多に行くことがない。

それでも2~3カ月に一度の割で、仕事の打ち合わせがあるので

億劫だなあと思いながらも電車に揺られ、都心に出る。

この写真を撮った日も仕事の打ち合わせがあり新宿まで出かけた。

せっかく出たので、打ち合わせの後に友人と待ち合わせをして

軽く飲み、食事をした。

写真を撮ったのは12月14日。

クリスマス前の華やいだ年末の街。

あれから2カ月も経つというのに、その後は一度も街に出ていない。






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あの恐ろしい震災が起きてしばらくの間は

実家のある石巻へは何度か帰ってはいたけれど

私は自宅と自宅の周囲だけに閉じこもって暮らしていた。

震災後、初めて街へ出たのは4月の末。

日曜日の池袋だった。

ほぼ1カ月後に絵画教室の友人に誘われ、渋谷に食事に出た。

どちらの街も相変わらずの、人、人、人。

人混みが怖くてたまらなかった。

109前の道玄坂下は若者でごったがえしていて、前にも進めない状態で

それは、震災前と何も変わってはいないように見えた。

節電中の駅のコンコースの薄暗がりを歩くと心臓がドキドキした。

満員の山手線の車内では身体が震えて汗をびっしょりかいた。

叫び声を上げて逃げ出したくなった。

「なぜ、みんな同じなの? 何も変わらないの?

 買い物をして、ご飯を食べて、お酒を飲んで、仲間とわいわい騒いでて

 なぜ、何も疑問を感じないで、遊んでいる?」

分けがわからなくなった。

連日のようにテレビで、被災地の悲惨な映像が流れているのに

繁華街でなぜ、大勢の人々が娯楽に興じているのかが分からなかった。

だから友人に訴えた。

「なぜ、何も変わらない。」

「変わらなくなんかないよ。

 皆、感じているよ。同じに見えて、同じじゃない。

 口には出さないけど、以前のように遊んではいられないって

 思ってる人、多いよ。」

そうなんだろうか?

たとえ、思っていたとしても

思っていることを何らかの形で表現しなければ

態度や行動に出さなかったら

それは、思っていないことと同じじゃないの?

ちゃんと表現しなくちゃいけない。

私はとても遊ぶ気にはなれないし

それをきちんと表現する私でありたいと思った。






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このブログは私の愛する3頭のパグと私の日常を綴ったもので

日記とはひと味違う、写真絵本のような作品集を作ろうと思って

綴り続けていたブログだった。

けれど震災が起きてしまい、震災直後は情報を得るために、このブログを使い

その後は、石巻で私が見てきた事実を記録してきた。

ひととおり、石巻の被害のことや、実家の被害状況を書き留めた後は

いつもの愛犬ブログに戻すつもりでいた。

けれど、それが出来なくなった。

池袋や渋谷の街で、大勢の楽しそうな人々を目にして

「何もかわっていない」と憤りを感じた私が

ひととおり震災の被害を記録し終えたからといって

このブログを愛犬ブログに戻し、そして日常を

散歩に出かけたり、旅行に出かけたり,買い物をしたりして楽しんでいるさまを

ここに綴ったりしたら、憤りを感じた自分は、ただの偽善者でしかないのでは?

震災のことを書いて、被害を書いて、お見舞いを書いて、応援を書いて

悲しみや苦しみや悼みを書いてすぐに、

安穏とした愛犬との日常を書くということが

どうしても出来なかった。

本当は大いなる偽善者かもしれないのに

偽善者ではないと言いたいがために、意地になって書いているのかもしれないと

思い悩み悶々としている時に、11月24日更新の『往復書簡』で取り上げた

メールの主から、メールをいただいた。

そこには、

感じる周囲との温度差と、自分の無力さに、

たまらなくなっていたとき

Huranaさんのブログに出会いました。

人は人に癒されるということを

はじめて 感じました。


と書かれていて、私はそれを読んで声を上げて泣いてしまった。






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はっきりと分かった。

違うんだ。

癒されていたのは、私の方だ。

私が癒されていたんだ。



私は、誰かのために、これを書いている振りをして

私は私のために、私のために書いていたんだ。

ほかの誰かに読んでもらうことで、こうしてメールをいただけることで

私が癒されるのだから。

周囲との温度差や、偽善者かもしれないと思い悩む気持ちを

ここにぶつけることで、私は私に癒され、

目に見えない読んで下さっている方たちに癒されていたのだと思う。





震災から1年近くが過ぎて、このブログも、自分癒しの役目を

そろそろ終わらせてもいい頃じゃないのかなと思えるようになった。

2カ月前に新宿の街に出て、

クリスマスのイルミネーションで輝く街路樹を眺めた時は

普通に綺麗に見えたし、電車に揺られても怖くはなかったし

冷や汗も出なかった。

華やいだ街で遊んでいる人々を見て、私も同じだと思った。

私も、友人との食事を楽しんでいた。

特別なことじゃない。

いつもと同じ、会社を引けた後に、楽しんでいるだけのこと。

皆、それぞれに、それぞれの人生を送っているのだから。

やっとそう、思えた。




だからこのブログを、そろそろ愛犬のブログに戻そうと思う。

これは私のブログなのだから、こうして文字にしなくても

黙って愛犬ブログに戻しても何の不都合もないのだけれど

震災のことを綴って以降、読んで下さった方がたへの、

せめてものけじめのつもりだ。

もちろん、震災は決して過去のことにはしたくはないし

事実、まだまだ過去の出来事じゃあない。

現在進行形のことなのだ。

これからも、機会があればボランティアで被災地に足を運びたいと思っているし

折りに触れ活動の記録や報告をしたいと思っている。

完全に愛犬のブログに戻るには、まだまだ先のことになるだろうけれど

パグときどき震災ボランティアときどき旅の記憶みたいな

3つのテーマでやっていけたらなあと思う。



今年に入ってから仕事が忙しくて、思うように時間が作れなかったけれど

やっと時間が作れたので、今週末は久々にボラバスに乗って被災地へ向う。

行き先は牡鹿半島の先端にある島、金華山。

チーム東松山のボラバス金華山ツアーは12月、1月に次いで今回が3度目だ。

金華山は父方の祖父が働いていた島でもあるので

実は参加したくてうずうずしていた。

1月2月は行けなくて涙を飲んだが

やっと念願の金華山にボランティアとして行けるので、

今からワクワクしている。

山腹の下水の泥出し作業がメインの内容らしいから、腕が鳴る。






..........というわけで

明日からの更新は『パグ』ときどき『震災ボランティア』

ときどき『旅の記憶』です。

震災のこと、今まで読んでくださいましてありがとうございます。

そしてこれからも時々続きますので、よろしくお願い申し上げます。







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