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ありがとうさよならごてん






これは、昨日のごてん。



20160907IMG_5098.jpg

大きな眼に映り込んでいるのは

ごてんが長年過ごした、私の仕事部屋の風景。

ごてんの毛だらけの黄色のロールカーテン。

ごてんの「全世界」のうちのひと部屋。





昨日の朝に

ごてんは私の手から焼きカツオをひとくちだけ齧った。

その際に私の左手の中指の先に、ポチリと穴が空いた。

ごてんの鋭く尖った歯で空けられた穴から

真っ赤な血が流れたが、痛くはなかった。

その後、ごてんの口元を水で濡らした。

ごてんはされるまま。

水を舐めない。



そして

立ち上がろうともがくが、力が入らず立ち上がれない。



抱き上げて

ベッド代わりの洗濯かごに身体を横たわらせた。

そうしてから

仕事をしている私のすぐ後ろに置いた。



しばらくして

ごてんの様子を見るとシーツにお漏らし。


一昨日までは

自分でトイレに立っていた。




「とき」が来たのだと感じた。

だから、抱き上げて写真を撮った。

可愛いよ可愛いよ、と声をかけて何度も身体をさすった。

すっかり、骨と皮だけになった。

それでも可愛い。



生きているこの仔の写真は、これで最後。

そう、自分に言い聞かせて写真を撮った。



何度でも

何枚でも

撮りたかった。




20160907IMG_5112.jpg

ピンぼけだけれど、こっちの方が可愛らしい。

可愛らしいこの仔の姿を

気の済むまで、もっと写せばよかった。





その後

ごてんをベッドに戻し

息子に対して、ごてんを抱いてあげるように言ってから

「頑張ったね。でももう頑張らなくていいからね」

とごてんに声を掛けた。


ごてんは呼びかけると、尻尾で応えた。

何度でも呼びかけに、尻尾で応えた。

それから、頭をなでて家を出た。




生憎

昨日の夜は私も息子も仕事で家を空けた。

20時30分過ぎた頃

左手の中指の先の「穴」が急にズキズキ痛みだした。





ごてんが

逝ったのだと感じた。




さよならも、させてくれず逝ってしまったのだと感じた。

猫らしい、最後なのだ。

逝く姿は、誰にも見せない。






24時に帰宅。

すぐにごてんのベッドを覗くと

お煎餅のように固くなったごてんがいた。




生きているように可愛らしい姿だった。




頭をなでて身体をさすって

「こでん、起きて」

と声を掛けた。



ごてんは起きてくれなかった。






今朝

お迎えに来て下さった葬儀会社の車に乗せられて

ごてんは旅立った。

私と息子は家の前で見送った。

葬儀場までは、とても辛くて行けない。

覚悟はしていたが、まだ現実を受け止めていない。




お骨になったごてんの帰宅はお昼頃なるだろう。

もう、ごてんはいない。

家の中のどこを探しても、ごてんはいないのだ。




12歳と6ヶ月だった。




ごてん

ごてん

ごてん

可愛いごてん



ありがとうね。

よく、頑張ってくれました。






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