昨日の日曜日はアトリエの講師の勧めで
銀座にあるギャラリーへ
80歳で亡くなった画家の遺作展を観に行った。
日曜日の銀座なので気が進まなかったけれど
欧州の風景画を好んで描いている私を思っての
講師の「観た方がいいよ。」という半ば命令に近い勧めだったので
パグズの留守番は次男君に任せて
渋々と電車を乗り継いで銀座まで行った。

結果は、渋々だったけれど観に行って良かった。
どの絵も筆のタッチがくっきり残る絵。
とてもご老人が描いたとは思えない力強さ。
けれど淡い色使いで描かれているから、とても優しくて
空のいろ、古い建物、路面の石畳
行ったことのない国の景色でさえ
懐かしい気持ちにさせる素敵な絵だった。

たくさん旅をして、たくさん絵を描いて
死した後もこうして人の目に映る絵を遺す。
私自身は何も遺すものを持たないので
きっと何も遺さずに人知れずに死んでいくのだろうと
朧げに思ったりするのだけど
こうして生きていた証を、形に遺して終われる人生は
素敵だねと素直に思う。
思いはするけれど
私自身に置き換えれば
私は何も形に遺せなくても
例え人の記憶に残らなくても
一所懸命に生きた記憶を自分自身の心に刻むことさえ出来れば
それで満足だ。
だから、欲張りかもしれないけど
歳をとっても、できるだけ旅をしたいし
元気で絵が描ける自分でいられればいいなあと思う。

写真はラムネ。
数日前の秋晴れの日に写した。
眩しいほどの良い天気だったので
空の写真を撮りたくなり
ついでにソファーに寝そべって
もの思いに耽っている逆光のラムネの姿を撮った。
ラムネ、太っちゃった。
1kgも。
ラムネだけじゃなくてポップもマリネも、仲よく1kgずつ太ってた。
どうやら夏の暑さのためのお散歩不足と
飼い主(私のこと)がいろんなことに気をとられていて
食事の管理を怠っていたことが原因らしい。
反省、反省。
よーし!
頑張ってお散歩するぞお。
朝になったら
この写真の空のように、雨が上がって
秋の空が戻ってくれればいいなあ。
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