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亡き仔の面影を重ねて。







いつもの湖のある公園の湖は、実は湖ではなくて

広大な河川敷にある人口の貯水池だ。





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堤防を挟んで川と隣り合わせに作られてあり

その貯水池の有る河川敷には、

川のための堤防とは反対側にもう1本の堤防がある。






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この堤防は、首都高と少しの区間だけ平行に走っていて

今の時期は首都高の道路の白と

紅葉の赤、堤防の土手の緑とのコントラストが

とても美しい。






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堤防の上はアスファルトで舗装がされていて

その上を様々な人が通り過ぎる。





ウォーキングの老夫婦や

野球少年や

子供とソリ遊びをする両親や

小さな犬を連れたカップルや

夕日を浴びた富士山のシルエットを撮影するカメラ小僧とか。






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今日、私とパグズは

パグの仔を数年前に亡くしたというご婦人から

声を掛けられた。






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大層可愛がっていたらしい。

寂しくてたまらないのだけれど

どうしても次の仔を迎える気持ちになれなくて

出かける度にパグが目に留ると

必ず駆け寄って顔を覗き、亡き仔の面影と重ねて

ほんのひと時の幸せに浸るのだそうだ。






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辛くてね。

孫よりも可愛かった。

どうしても忘れられなくてね。

新しい仔を迎えたら、亡くなった仔が可哀想でね。

ペットじゃなくて家族だったから。




矢継ぎ早にご婦人は語り

腰を下ろし目を細めてパグズの顔を覗き込んで

その膝に甘えるラムネをマリネを、そしてポップを

嬉しそうに撫で回していた。





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急ぐ散歩ではなかったので

我が家のパグズで幸せな気持ちになっていただけるならと

ご婦人が笑みを浮かべて

ラムネに、マリネに、ポップに話しかける様子に

しばし足を止めて、お付き合いをさせていただいた。









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眼下に広がるススキの原。

その向こうに延々と続く高圧鉄塔と送電線。

小高い丘に建ち並ぶマンションと家々。




私の住んでいる街。

私と同じように愛するものたちと暮らす人々がいる。

そして愛するものを亡くした人も。







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ほんのわずかな時間であっても

悲しい記憶のかけらを受け取ることができたから

愛しいものと一緒に過ごす街が

ファインダーを透して優しく語りかけてきた。





ラムネやマリネやポップへの

愛おしさが増してくる。







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今夜もこの仔たちを抱いて眠ろう。

柔らかなススキの絨毯の上で

ふわふわの綿毛に優しく包まれる夢を見ながら。

いつもと変わらない毎日を過ごせることに感謝しながら。









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