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土曜日は旅の記憶 Vol.2『象に乗る』




年に1度か2度、発作的にどこかへ行きたいという衝動に襲われる。
そんな時は仕事のスケジュール表とにらめっこをして
頑張れば休みが作れそうだ…となったら
まずアジアやヨーロッパというように大まかな方向を決める。
方向が決まったら兎に角、日程に合わせて格安の航空券を探す。





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格安のチケットが見事に手に入ったら
それからホテルの予約をいれ、
そしてチケットの行き先にはいったい何があるのだろうと
ガイドブックを購入する。





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私の旅は大抵こんな感じ。





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ガイドブックを買うには買うのだが
現地に着いてから行き当たりばったりのことも多くて
片言の英語と度胸と愛嬌だけで、何も分からない異国を回るのだから
仕舞には目的地にたどり着くことが目的になってしまったりもする。





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2006年3月31日からの、ほんの5日間の旅はバンコク。
衝動的に出かけたので同行者も無く
たった一人の旅だった。

せっかくバンコクまで来たのだから
どうしてもアユタヤまで行きたくて
さすがに女一人で、バンコク市内の地下鉄やモノレールは乗りこなせても
鉄道に乗って地方へたどり着ける自信が無かったので
アユタヤへは日本人向けの観光バスに乗った。





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そして生まれて始めて象に乗った。

初めて乗った象の背中は案外乗り心地が悪くて
一歩踏み出す度に大きくゆっさりと揺れるので
心の中で、『降ろしてくれ』と祈りながら笑顔を引きつらせていた。
船酔いに似た気分で象を降りてから
初めて触った子象さんの皮膚はとても柔らかだった。





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象の背中で隣に座っている男性は観光バスに乗り合わせた見知らぬ男性だ。
アユタヤからバンコクまで帰る川下りのクルーズ船のランチも同席したけれど
大学生の息子がいると話しをしたらどこへともなく消えて行った。

『なんだよ』と『夕食に誘われなくて良かった』と気持ち半分半分。
出会った人々との会話は明るい太陽の下でが楽しいのだ。





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ま、女一人旅なんていつもこんなものなのだが、
いつも残念に思うのが食事だ。
現地でしか食べられない料理を目の前にして
なかなか食べられないことも多い。





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バンコクでは美味しそうな様々な料理が
屋台で売られているのだが、一人で食べる勇気が出ないので
無難なカフェやレストランで味気のない食事で済ませることになる。





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この時はバンコク最終日の王宮前の広場で、
もう二度と体験できないかもしれないと勇気を出して
屋台でご飯におかずを2品、指差して
かけてもらった弁当を買った。
食べる場所もないので、広場の石に腰を下ろして食べた。





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行き交う現地の人々が珍しいものを見るような目で通り過ぎる。


日本人のおばさんが道端でぶっかけご飯を食べているのだから
じろじろ見られても仕方ないかと、
あきらめの境地で食べたタイの屋台のごはんは
弁当の倍の値段がしたペットボトルの怪しげな飲み物とともに
私の胃の中に辛い熱いと騒ぎながら消えた。






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バンコクでの旅の写真は、
このぶっかけご飯の写真で終わっている。

このご飯を食べ終えて私は、
日本では桜が咲いている頃だ。
さあ帰らなくちゃと
仕事が、生活が待っていると
立ち上がった。






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旅はひとつ終わるごとに
私に生きる力を与えてくれるような気がする。

だからまた次の旅をする。






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