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土曜日は旅の記憶 Vol.21『コッツウォル』☆お知らせ付き☆







自宅仕事を生業としている私が

旅に出るための休暇を作る事は

比較的容易いのかもしれないけれど

それでもぎっちり詰まった仕事のスケジュールに

ぽっかりと空間を作らなければならないので

旅の計画はいつも3ヶ月以上も前から始まる。






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行き先を決め、航空券を確保したら

クライアントにスケジュールの調整をお願いする。



出発のほぼ一ヶ月前になると、無理を言って前倒しをしていただいた

仕事が怒濤のようにやってくるので

休む間もなく眠る時間も惜しんで

機関銃のように仕事を片付けなければならない。







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例年はそうして、必死で休暇を作って出かけていたのだけれど

昨年の英国への旅の一ヶ月前は

幸か不幸か、仕事は沢山は無かった。

必死になって片付ける仕事は無くても、のんびりと旅の準備をしようと思い

出発のひと月程前にこのブログのお休みを決めて

いつもはざっと目を通すだけのガイドブックを丹念に読み

これから始まる長年の憧れだったコッツウォルの旅に

想いを馳せようとしていた矢先だった。






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私のサブブログは、いわゆる『ブログ荒らし』にあった。

(サブブログは現在閉鎖中です。)

たった一人の人間の言葉など、無視してしまえば無視できたものを

『荒し』に慣れていなかった私は狼狽し、

見苦しい限りの記事の更新を続けてしまった。

嫌がらせの匿名のコメントやメールが続いて

身も心も疲れ果て、辛くて苦しかった。

やり切れない想いをブログに書き綴ればすぐに入ってくる

中傷のコメント。

そんな嵐の中にあっても刻々と出発の日が近づいてくる。






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泣きたい。

叫びたい。

そんな気持ちをなんとか押さえて

サブ、メイン両方のブログを一旦閉じ

心がひりひりと傷むまま、ひとり英国に向った。





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そんなドタバタ劇があった直後だ。

旅行が楽しいはずはなかった。

到着から2日間を過ごしたロンドンの町並みやたくさんの人々は

ただの喧噪にしか感じられなかった。

頭の中に『私の大切なものを壊された』という想いが過って

何を見ても悲しく、何を見ても涙が出て

何を見ても灰色に見えた。






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英国3日目にロンドンから列車とバスを乗り継いで

憧れていたコッツゥオルにたどり着いた。

国際免許証を取得し、レンタカーでこの素晴らしい丘陵地帯を

観光するつもりだったものが

滞在した地方にはただの一軒もレンタカー屋が無くて

仕方がないのでとぼとぼ歩いた。






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滞在した小さな町から歩ける範囲の小さな村へ

小さな村から、その隣の小さな村へ

とぼとぼとぼとぼ、ひとり歩いた。








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柔らかな風に包まれた牧草の匂いや

羊たちの鳴く声や

英国には珍しい初夏の眩しい太陽や

そんなものを肌で感じながら、のんびり歩いた。






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その時にはまだ心の傷みは癒えてはいなかったけれど

私の目に映るものが確かに変わった。




はっきりと色を帯びてくる。




草を食む馬たちや






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ボンネットバスや







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小さな川沿いのレストランや






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そのレストランの棟続きのホテルの

屋根裏の小さな部屋や






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デジカメのバッテリーが切れて

人目を忍んでコンセントに充電器を差し込んで

『電気泥棒』をしてしまった教会。

(充電のお礼に無人販売のチョコレートとポストカードをお買い上げ。)






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川の傍の小さな公園での

ブラスバンドの演奏や





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伝統のマナーハウスや





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歩き疲れて痛む足を

裸足になって流れる冷たい水で冷やした

小川の風景が色を帯びて記憶に残っている。





どんなに窮地に追い込まれても

どんなに心が張り裂けそうでも

緑色の優しい風景は心を癒してくれるのだ。




ペットボトルの水を片手に汗を流しながら歩いた

コッツウォルの2010年の初夏の2日間を

悲しかった記憶と共に私はきっと忘れない。





☆お知らせ


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コッツウォルで感じた風と光を
優しい緑の景色に閉じ込めて一枚の絵にしました。
東京・世田谷の世田谷美術館で開催中の
私が通っている絵画教室のクラス展にこの絵を出展しています。
ここ数日、仕事が忙しくてせっかくのクラス展なのに
私はまだ観に行っておりませんが、明日の最終日に観に行く予定です。
クラス展は明日(3月6日)の午後3時で終了しますが
お近くでお時間の許す方がもしいらっしゃいましたら
よろしければお越し下さいませ。
拙い私の絵の他に、たくさんの素晴らしい絵が展示されています。
ほんの数分間でも心の慰めになることと思います。



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