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僕たちの話を聞いて。 ―続く余震の中で―








あの日、3月11日は

普段通り、おっとうとおっかあとおにいが

仕事に行っていたから

僕たちは普段通り5匹でお留守番をしていたんだ。

リビングの床に敷いてもらったマットの上で

5匹揃ってぬくぬくとお昼寝をしていたら

突然お家が大きく揺れたんだ。

とっても長い間だったよ。







RIMG0669_convert_20110414013607.jpg

普段からおっとうとおっかあが地震に備えている家だから

何も物は落ちてこなかったからね、怪我はしなかったよ。

だけど本当に大きな地震だったから

ビックリして怖くて不安で仕方がなくて、ブルブル震えていたら

近所のスーパーで働いているお嫁に行ったおねえがやって来て

僕たちを急いでケージに入れて、バタバタと自分の家に帰って行った。

防災無線がワンワン鳴り響いてて、怖くて怖くて仕方がなかったよ。

早く、早く、誰か帰って来て!って祈るような気持ちだった。





RIMG0673_convert_20110414013635.jpg

そしたら、おあっかあが帰って来た。

続けておにいも帰ってきて、二人で携帯のニュースを見始めた。

「うわー! 仙台空港に津波が来たってー!」

おっかあとおにいが携帯の画面を見ていると

前の家のおばさんの声が聞こえた。

「水来たよー! 早く逃げらい!(逃げなさい)」

「うっそー!」

急いでおっかあとおにいが、僕たちを二階の部屋に閉じ込めて

二人して水の中をどこかに走って行ってしまった。

何が起こったか分からないでいたら

すぐに、おにいが戻ってきた。

戻ってきたおにいと僕たちは、階下で家具が流れて

あちこちにぶつかって立てるガタンゴトンという音を聞いたよ。

とっても大きな音だった。

家が壊れるかって思うくらい大きな音だったよ。

そして、水が何処まで増えるか分からない恐怖に震えて

停電で真っ暗な夜を過ごしたんだ。







RIMG0677_convert_20110414013704.jpg

夜が明けて、避難所にいたおっかあが濡れた服で帰って来て

おっとうも帰って来て、仕事に行かないでずーっと家にいるんだ。

いつも僕たちは1階のリビングで過ごすのに

なぜだか分からないけど

2階から下ろしてもらえなくなった。

ううん。

2階から下ろしてもらえないだけじゃなくて

部屋から出してもらえなくなった。





RIMG0678_convert_20110414013730.jpg

何日か経って、やっと部屋から出してもらえたかと思ったら

僕たちの苦手なおじちゃんの車に乗せられて

おじちゃんの家に連れて行かれちゃった。

おっとうもおっかあもおにいも一緒だったけど

初めてのお家で、いいこにしていなくちゃいけなくて

とても大変だったよ。

やっとおじちゃんの家に慣れた頃にまた車に乗せられて

家に帰ってきた。

そしてまた2階の奥の部屋に閉じ込められちゃった。

部屋から一歩も出る事を許してもらえなくて

ストレスが溜まったよ。

僕たちが、いつものリビングでお昼寝が出来るようになったのは

地震発生から16日が過ぎた3月27日だったよ。






RIMG0679_convert_20110414013757.jpg

数日前の4月8日に、また大きな地震があった。

電気が消えて真っ暗になって

防災無線がワンワン鳴り響いたよ。

おっとうとおっかあは、真っ暗な家の中を

僕たちを抱いて2階に上った。

外では近所の人たちが車で避難する音がしていたよ。

たくさんの車のエンジンの音や話し声が聞こえた。

僕たちは避難しないのかな? って思ったけど

おっかあが

僕たちがいるから、ここにいるって決めたんだって。

怖くて怖くて仕方がないけど

一ヶ月前のあの日に、僕たちと離れてしまったことを

とっても後悔していて

もう何があっても僕たちと離れないって決めたんだって。

ずっとずっと僕たちと一緒にいるって。

だから僕たちもいいこにするんだ。





震災発生のあの日から

僕たちはとってもいいこになったよ。





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