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私という人間は、なんて中途半端な存在なんだろう。







私が愛犬のブログだったこのブログに

震災のことを書き綴っているのは

故郷の街が被害に遭って悲しかったから。

『悲しい』

書き続けている理由は、それ以下でもそれ以上でもない。



私の人生の中で、いちばんキラキラと

輝いていた時代を過ごした石巻だ。

いちばん楽しかった日々を過ごした故郷だ。

あの頃の私が、石巻のそこらかしこにまだ存在する気がする

若くて恐れを知らずに、飛び跳ねていたあの頃の私が。


そんな故郷が被害に遭って、凄まじい惨状を目にして、悲しくて

ただただ、ひたすらに悲しくて

涙にくれていて

遠く離れて暮らしている私には

こうして、ブログに書き綴るしか

悲しみを乗り越える術をもたないから

いつか、悲しみを乗り越えられる日が来るまで

書き続けるのだと思う。






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けれど私は、石巻には住んでいないから

私の悲しみなんて、ちっぽけなものだよとも思う。

被災したわけではないし

被災した実家だとて、壊れた家で、生活をしていけるのだから

被災した方たとの気持ちには、とうてい及ばないと思う。




女川の被災した方に

「石巻が実家なんですよ」

そう告げると

「石巻はたいしたことないからね」

と言われると、返す言葉がない。

家が流され家族を失ってしまった方たちにしてみれば

「故郷を石巻に持とうが、それが一体なんだっていうの?

 あなたが悲しかろうが、こっちは酷いんだよ。」

そんなふうに言われたわけではないけれど

そんな感情で当たり前かと思う。







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だけど私は、被災地外の普通の暮らしを送っている人々と

同じような気持ちにはなれない。





今回参加したNGOの団体は、一切の政府からの援助は受けていないし

代表者の手弁当とほんのわずかな義援金で運営されていて

とても素晴らしい組織だった。

代表者の行動力は素晴らしいものがあるし

身体を壊してまで、被災地に向う姿勢には尊敬に値すると思う。





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参加した方たちも、とてもこころ優しい方たちばかりで

出会えたことに本当に感謝をしている。





けれど、走るバスの窓から

現在の石巻のまだまだの惨状を見てしまった私には

皆と一緒に笑顔を作れない。

笑顔で記念撮影をする気持ちになれない。

夜間ミーティングの酒席はなじめないし

「活動成功!」と気炎をあげることが出来ない。

寄せ書きを残してくるのだって辛いし

ましてや事後の打ち上げには参加は出来やしない。





被災した女性と一緒にカラオケで歌ったら

私の方が泣き出す始末だし。






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私は被災者ではないくせに

被災していない方たちと一緒に笑えない。





なんて中途半端な存在なんだと思う。




「邪魔だよなあ、こんな私って」




被災した方たちの中にも

被災しなかった方たちの中にも

自分の居場所を見つけられない。






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どうもがいても、あがいても

それは、ヒトさんとの暮らしに於いても同じことで

自分の居場所は、自室にしか見つけられなくて

こうして、モニターに向って

ひたすらブログの更新を続けるしか

やはり乗り越えていく術がないのだ。





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走るバスの中から写した石巻の市街地の写真を見ると

まだまだ泣き出したくなってしまうし

石巻の街に貢献したいという気持ちが止められない。





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今回の活動は、女川が中心で

石巻では避難所の学校を、数カ所まわって

七夕飾りを届けただけで終わった。




こうやって参加者は、避難所に最高の笑顔を届ける。




笑顔になれない私は

せめて写真を撮って、笑顔のお手伝いをする。







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女川運動公園の避難所の前の、炊き出しの温かいそうめんを

一緒に食べてくださったおばあちゃん。

ボランティアの私たちにまでお弁当を配って下さった皆さんのお礼にと

おばあちゃんと一緒におどけて写真を撮っていただいた。



次回のボランティアの受け入れ先が決まった。

石巻市の隣の東松島市。

ここでは、市の災害ボランティアセンターが

積極的に個人のボランティアを受け入れていて

HPの作り方も、とても親切丁寧だった。

石巻ではないけれど、大曲や矢本は懐かしい土地であるので

今週末にひとりで現地へ向うことに決めた。




本当の笑顔になれるまでは、まだまだいろんな事を模索しながら

前に進んで行くしかないのだから。








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