PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

名も無き戦士





石巻の南西隣に位置する東松島市の

災害ボランティアセンターの対応はとても柔軟だ。

今回のボランティア活動は、私個人での参加だったため

交通費を浮かせるために、高速道路の無料通行証を利用した。






SA2A0052.jpg

通行証発行のためには、私の住まいのある自治体に

発行していただくために必要な書類、『ボランティア受け入れ承認書』を

提示しなければならない。

この承認書はネットからダウンロードをし、必要事項を書き込んで

センターにファックス送信して、センターから印鑑を押していただき

ファックスで送り返してもらうというものなのだけれど

私が、この承認書をファックス送信してから

ものの5分も経たないうちに、

センターからファクスが返ってきた時には

センターのやる気満々さと、人を信用する方針に感動した。

地元自治体の対応も、実にスムーズで

ボランティアに向うことの意味と責任を改めて感じた。






SA2A0044.jpg

7月8日未明に石巻に着いて、一旦実家で身体を休め

8日の午後から9~10日の2日半の活動に参加をするために、

センターに向い、ボランティアの登録を済ませた。






SA2A0039.jpg

大げさな例えだけれど

さながらここは前線基地なのだなと思った。






SA2A0042.jpg

全国各地、北は北海道、南は九州・沖縄から

老若男女を問わず、たくさんの人たちが集まって来る。

ある者はテントでひと月もここで暮らし

ある者は被災地を点々として活動をして

ある者は日帰りで参加をする。

ひとりで、グループで、ご夫婦や友達同士、カップルでと

様々なかたちで、様々な人たちが

『想い』を同じにして、ここに集いここから出発する。






SA2A0043.jpg

そして、名前も告げず

「また、いつかどこかで。」

と、笑顔で別れる。





SA2A0046.jpg

8日の午後、センタースタッフのマッチング作業後に

「16班さん」と名前を呼び出された

合わせて6名のボランティアと一緒に

行動をともにした。

全国各地から同じ想いを抱えて集まって来た人たちだ。

休憩時間や移動時に、ほんの少しだけれど

情報交換をして、お互いを知った。





この日、私と他の5名に与えられた仕事は

泥をかぶった民家の泥掃除。

すでに何回かボランティアの手が入っていたので

すぐに作業が終わってしまい

作業には入っていなかった、庭の草むしりをお手伝いした。

家主は70歳を過ぎ、病気を抱えたお年寄り。

辛そうに草むしりをしている姿を見たら

放っておけるわけがなかった。

「センターにはナイショですよ!」

この日の一日だけのリーダーが笑う。




猛暑の午後、名も知らない誰かと一緒に汗を流し、

「また、いつかどこかで」と言って別れた。




人間っていいものだ。

心からそう感じた午後だった。







スポンサーサイト

| Ishinomaki | 09:00 | TOP↑

PREV | PAGE-SELECT | NEXT