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具合はその後、いかがですか?





7月30日

南三陸町志津川でのボランティア作業を終え

道の駅『上品の郷』で、仙台へ帰るバスツアーの一行と別れ

迎えに来てくれた義兄の車に乗り込んで

石巻の実家へ向った。



今回の帰郷の、そもそもの目的は

石巻の『川開き祭り』の前夜祭の灯籠流しを見ることで

ボランティアに参加するのは、言わばそのついで。

翌31日も、灯籠流しが始まるまでの時間が

実家でゴロゴロしていたのではもったいないので

東松島市で、一日ボランティアに参加することにした。





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東松島市のボランティアセンターに前回来たのは、

今回の2週間前の7月8~10日のことだったけれど

なんだか懐かしい。

ボランティアセンターのスタッフさんの顔ぶれが変わっていない。

皆さん、継続して頑張っていらっしゃる。

2週間前に同じ班で作業した男性も見かけたので

驚いたと同時に、嬉しくなった。






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この日、『4班』に指名されたのは

男性12名と女性3名の合わせて15名。

作業内容は東松島市赤井鷲塚にある、個人宅の裏庭の泥出しだ。





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広い裏庭全体に20センチ程積もった泥を

スコップで掘り山を作り、土嚢袋に詰め込んで

一輪車で運んで道路脇に積み重ねる。





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休憩と昼食を挟んで4時間

ひたすらその繰り返し。

泥がずっしりと重い。

普段は使うことのないスコップが重い、重い。

腰が痛い、腕が痛い。

「マイペース、マイペース!」と声を掛け合うけれど

皆、手を休めず作業に集中する。

掘っても掘っても、津波で流されて積もった泥は減らない。

こんなにたくさんの泥が流れてきたのだから

家の中に入った泥の量も半端な量ではなかっただろうに。

この家の住人たちの苦労が忍ばれた。






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15人で4時間をかけて、全体の約半分の泥出しを終了。

写真ではよく分からないけれど、地面がずいぶん下がった。





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垣根の下にも泥が詰まって

向こう側が見えなかった。






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この通り、向こう側が見えて

空気が流れるようになると気持ちがいい。





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この日、出来上がった土嚢袋は

全部で500個ほど。

家の前の道の泥を履いて作業完了。






20110810RIMG0111.jpg

土嚢袋で出来た『壁』を見ると

今回も達成感が確かにある。

写真を撮っていたら、参加者の男性が

「撮りますよ。」と言ってくださったけれど

汗と泥まみれでぐちゃぐちゃの顔をしていたので

笑って逃げた。






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菓子パンと梅干しのおにぎりの昼食をとっていたときに

この日の朝に出会ったばかりの女性が言った。

「仲間って感じがして、なんだかいいですね。」



うん。

そうなんだ。

ほんとうに。

即席だけれど、一日限りだけれど

確かに同じ班の参加者には連帯感が生まれる。

同じ目的を持った『同士』のような

不思議な連帯感。

私のように、群れるのが苦手な人間でも

たった一日限りの仲間たちの存在がとても心地よい。

もう2度と会うこともない仲間たちに、

愛おしささえ感じて

これを書いている今は、懐かしさで泣けてくる。







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この家の前庭一面に咲いていた花。

塩の泥にも負けないで、懸命に咲いている花。



「女性は写すものが違うなあ」



昼食中の誰かがつぶやいた。

けれど男性たちだって、口には出さないけれど

思っていたはず。

生命力ってすごいなあって。





で、この泥出し作業でいちばん大変だったのは

一輪車担当の男性らしい。

参加者の平均年齢を一気に下げてくれた彼、

たぶん私の息子と同年代の若い彼

腰の具合はその後、いかがですか。















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