PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

福島県いわき市の抜けるように青い空







市民ボランティアの活動内容は

各自治体によって微妙に違う。

これまで参加した、女川町、東松島市、南三陸町では

マッチングはセンターサイドだけで行なわれ

指名された班の活動内容に従うだけだったけれど

福島県いわき市ではマッチング自体に、ボランティア希望者も参加でき

自分で仕事を選ぶという方針だったのがとても新鮮で

公共施設での作業も市民ボランティアの活動内容に含まれていたことも

いい意味で驚きだった。





110811_1226~0002

この日は日帰りの参加だったので

朝4時起床、5時に家を出て

順調に行けば、3時間弱でセンターまで到着するはずだったのに

道に迷い、4時間かかって到着。

到着後、初回受付を済ませ、

初回の人が受けなければいけないオリエンを受け、

その後、私が選んだ作業は

いわき市の沿岸部に建つ県立高校の側溝の砂出しだ。






110811_1231~0001

すでに先発隊の20名が向っている高校に

後発隊18名のボランティアの中の1人として

個人持ち出しの乗用車に同乗させていただいて

向った。






110811_1219~0001

この高校は海岸の堤防のすぐ傍という立地だったので

1階の天井部分まで津波が押し寄せた。






110811_1226~0001

全ての施設の1階部分は

流され壊され砂にまみれてしまったけれど

2階以上が無事だったので

2学期から、この校舎で授業が再開されるそうだ。





110811_1220~0001

『砂出し』という単純な作業のモチベーションアップのためにと

壊れた体育館の内部を見学させていただいた。





110811_1220~0002

どの被災地でも感じることだけれど

本当に自然が牙を剥いた時の恐ろしさを感じる。






110811_1221~0001

すでにこの高校にはボランティアの手が幾度も入っていて

砂の詰まった土嚢袋の量が半端な数ではなかった。






110811_1221~0002

側溝をここまで奇麗にするのには

いったい何日を費やしたのだろう?

この日、私たち18名が休憩を含め4時間で砂を出せたのは

長さにして15メートルもあっただろうか。

側溝の周りにも山のように砂が重なって、

容易には掘り出せないし、重いし、暑いので

作業は10分程度しか続けられない。

10分続けて10分休む。

その繰り返しなので、遅々として進まないのだ。

けれど、少しずつでもやるしかない。

ちょっとだけでも前に進めば、いつかはこの災難を

越えられる日が必ずやって来る。








110811_1219~0002

堤防の傍に建っている壊れた講堂から

鐘や太鼓の音が聞こえた。

ボロボロに壊れた壁の間から高校生の若者が20人ほど、

お囃子の練習に汗を流していたのが見えた。

天井ははがれ落ちて、床は砂まみれの練習場だ。

近づくと、日に焼けた黒い顔から真っ白な歯をのぞかせて

「こんにちは」と挨拶をしてくれた。

何の練習だったのだろう。

作業の間中、鐘や太鼓の音色は途絶えることなく

青い空に響き渡っていた。

彼らはきっと素敵な大人になるんだろうなと

そう思った。



いつもの梅干しのおにぎりと

菓子パンの昼食を

正面玄関の前のコンクリートの床に座って食べた。

ふと見上げた空が、青く澄んでとてもきれいだった。

今年の夏いちばんの青空だった。







スポンサーサイト

| Ishinomaki | 09:00 | TOP↑

PREV | PAGE-SELECT | NEXT