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折れそうな心を真っ直ぐに






金曜日の夜に埼玉県東松山市を発ったバスは

3度の休憩と、朝昼食の買い出しを終え

牡鹿半島の先端の鮎川に向う前に

石巻で一番被害の激しかった門脇・南浜町地区に立ち寄る。






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まだ夜が明け切らない石巻の風景。

震災からわずか2週間後に、この地区を訪れて以来

何度足を運んだだろうか。




今回のツアーの参加者の中には

被災地へ来るのは初めてという人もいて

初めて見る被災の現実に呆然としていた様子だったけれど

3月に見た地獄絵からは想像もつかないほど

街はきれいになった。





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焼けこげて転がって折り重なっていた

たくさんの車が撤去されただけでも

恐ろしさが和らいだのだけれど

建物の撤去が進んだ剥き出しの地面の辺一面に

夏草が生い茂っているだけでも、風景は優しくなるものだ。





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8月の初め、

灯籠流しの際にこの地区を訪れた時には

新しい電柱が立てられて電線が張られていたことが

嬉しかった。

暗闇の街のなかに、ぽつんと明りが灯っていた家を見つけた時に

戻って来ているお宅があることに驚いたものだったけれど

人が戻ってくればライフラインも復活するのだと

希望に繋がるのだと、やはり嬉しかった。





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寝ぼけまなこでバスから降りたために

写真を撮り忘れてしまったけれど

『がんばろう石巻』の看板前の道路が

アスファルトで舗装されていた。

前回、8月27日の誕生日の日にこの場所に来た時には

あちらこちら陥没して、でこぼこの砂利道だった道が

北上川に向って真っ直ぐに伸びていて

新しいアスファルトの上に引かれた白線が

朝日を映して眩しかった。



本当に歯痒いほどのスピードだけれど

着実に復興は進んでいる。

幾度となく同じ場所を訪れて

ほんのわずかな違いを発見することが嬉しい。

そしてそのことが、ボランティアに向う際に

被災地の現場を見て折れそうになってしまう心を

真っ直ぐにしてくれるのだ。






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