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決して慣れることのない胸の痛み








東松山災害ボランティアの会(チーム東松山)主催の

ボランティアバスツアーは大人気のツアーで

募集人員の20名の枠は、募集を開始してからすぐに満席になる。

キャンセル待ちも多く、空きがでると抽選になるという人気の高さだ。

行き先は4月からスタートの東松島市と

8月からスタートした石巻市鮎川との2便。

どちらの便も金曜日の深夜に埼玉を発ち

翌土曜日の一日のボランティア作業と

日曜日の午前中の作業と視察を行なう。






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東松島と鮎川とでは、各地との距離の差があるので

視察をする場所と時間帯が微妙に異なる。

鮎川便では日曜日は視察がメインになるけれど

東松島便では日曜日も作業が中心だ。

そのため宿泊所から視察先への出発時間は早朝6時。

5時に起床後、おのおの前日に買い置きしていた朝食をとり

バスに乗り込む。






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10月9日の視察先は大川小学校と雄勝。

ツアーバスには私のようにリピーターも乗車するけれど

初参加の方が圧倒的に多いため

視察先は大川小学校や雄勝、女川町立病院、大曲浜、

石巻の壊滅地区などに限られる。

そのためにリピーターの私は同じ場所に何度も足を運ぶことになる。

破壊された街の復興の様子を見ることは嬉しいことでもあるけれど

この大川小学校だけは、何度訪れても決して慣れることはない。







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今回も朝日を浴びた校舎から、子供たちの声が

聞こえてきそうで堪らない気持ちになったので

ツアーリーダーに断って、ひとり新北上大橋のたもとに向った。

震災により全長約565メートルの橋のうち、

約150メートルが流されたこの橋も

今月17日に仮橋建設が終了して通行可能になった。

対岸に渡る際に、約12キロ上流の飯野川橋まで

およそ往復40分もの回り道を強いられていた地元のかたがたの

喜びはいかがばかりかと思う。







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遠くに見えるのは長面。

かつて水田だった場所は、水没したままで

沼のようになってしまった。

義兄の姉が亡くなった、長面にも視察で訪れる日がくるかもしれない。






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橋の一部が壊れて流されたまま

水面から顔を出していた。




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引き上げ撤去するよりも

橋の復旧が優先されるのだろう。

何年かかることだろうと思うと胸が痛み

この胸の痛みにも、決して慣れることはない。







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雄勝公民館の屋上のバスも、まだ乗っかったまま。






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瓦礫の山は延々と成長を続けているけれど

街の様相はほとんど変化がない。

雄勝の街は朝日を浴びて、ひっそりと静まり返っていた。





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私がチーム東松山のバスツアーに参加を続ける理由のひとつが

このツアーの主目的が瓦礫撤去だから。

瓦礫撤去や泥出しの作業を黙々と続けている間は

決して慣れることのない胸の痛みを、忘れさせてくれるから。

作業が終わった後に『瓦礫隊』の笑顔があるから。




往復の移動時間も合わせ、3時間の視察の終了後

前日から持ち越した、野蒜小学校の側溝の泥出し作業をして

笑顔の面々を乗せ、ツアーバスは昼過ぎに小学校を後にした。







※今週末21日発の鮎川便のツアーに参加する予定です。
 作業先は現地に行ってから決まります。
 作業の様子等、来週明けに更新します。






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