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土曜日は旅の記憶 Vol.23『ホタルツリー』





自営業の特権で、私のこれまでの旅行といえば

日本人旅行客のシーズンオフを狙った旅ばかり。

理由はズバリ。

費用が安く済むから。

安価なシーズンに出かけるので、宿泊先のホテルはその分リッチに

水上ビラに泊まったり、屋外ジャグジーバス付きのお部屋や

プール付きのビラに泊まったりと、少々の贅沢が出来たけれど

昨年暮れから今年新年にかけての

初めてのヒトさんと一緒の旅行は、

当時はヒトさん、一介のサラリーマンだったから

そんな特権は使えない。

当時のヒトさんの休暇は当然のごとく、世間一般と同じ。

長いお休みは、いわゆる盆暮れしかとれないから

出かけるならお正月休みしかなくて、

正月休暇は馬鹿みたいに旅行代金が高くて

それでもネットで、少しでも安いツアーはないものかと

うんうん唸って探し出したのが

2011年12月30日から2012年1月4日までの

コタキナバル旅行だった。






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ボルネオ島のマレーシア・コタキナバル。

いわゆる安・近・短(安い、近い、日数が短い)の代表のようなリゾートだ。



コタキナバルは羽田から直行便でわずか5時間半。

空港からリゾートまでは車で約40分と

本当に近くて便利だけど

想像していたより海はキレイじゃなかったし

ホテルは豪華とは言い難い大衆的なリーズナブルなホテルで

中国人ゲストのマナーの悪さに辟易して

「あのお値段だから仕方がない」と思うようながっかり感は

正直、あったけれど。





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けれども、やはり南国特有の開放感はあったし

東南アジア独特の人々のなつっこさに癒されたし。

何より、昨年は悲しい出来事があったから

日本から離れて、わずかな時間だけでも

何も考えずに過ごせたのには、本当に助かった。




2012年の新年を熱帯の地で迎えられたこと

生きていること

幸せであることに、何より感謝をしなければ。





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それでもなお

ビーチやらホテルやらに不満たらたらな私だったけれど

旅の終盤に出かけた

リバークルーズがその気分を一掃させてくれた。








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ホテルから車で半日もかけて

何と言う名の川だったのか、覚えてもいないけれど

野生のテングザルが生息するという川に行き

ボートに乗り

心地良い風を顔に受け

テングザルを見た。

ボートのガイドスタッフの指さす方向の木の枝を

目をこらして一生懸命に探すと

いるいる。

何頭も。

枝から枝へ飛び跳ねて移動して木の実を食べている。

熱帯の川の上に浮かぶボートに揺られながら

しつこい蚊の攻撃にさらされながら

何頭ものテングザルを見た。







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圧巻は、ボートハウスでのディナービュッフェの後に出かけた

漆黒の闇に浮かぶ、ホタルツリーウオッチだった。

まるでクリスマスのイルミネーションの

LEDライトの点滅のように蛍が光る。

ピカピカと小さな光が闇の中で、たくさん踊る。

それは本当に熱帯の夜空に輝く満天の星のようだった。




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どんな旅でも100点満点だったことなどなく

失敗や後悔の繰り返しだったりするけれど

何かひとつでも感動に出会えれば

その旅は、大成功だったのだと思う。



たとえ海がキレイじゃなくても

ホテルがいまいちだったとしても

ネズミの死骸の転がったフィッシュマーケットで食べた

烏賊にあたって一晩苦しんだとしても

正月料金の馬鹿馬鹿しいお値段でも

生まれて初めて見たホタルツリーの幻想的な美しさが

それを全て帳消しにしてくれた。

コタキナバルに行けてよかった。

泣けるほどよかった。震えるほどよかった。



それほどまでに、熱帯の漆黒の闇に浮かぶ蛍は

幻想的で美しく光っていた。






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