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たとえどんなに叱られても、これは現実






震災から1年4ヶ月が過ぎて、

震災関連のニュースがめっきり少なくなった。

その少ないニュースで流される映像は

瓦礫や壊れた建物が撤去されて、更地になった町の風景が多いように思う。

先週末に4カ月振りに訪れた石巻での作業の合間に

私の義兄のお姉さんが亡くなった土地=長面に行く機会があったので

写真を数枚撮って来た。





20120725IMG_0620.jpg

震災から1年以上も経っているというのに

盛り土した砂利敷の道路が通されているだけで

壊れた家々の撤去は行なわれておらず

ほとんど手付かずのままといった印象を受け

思わず息を飲んだ。




20120725IMG_0621.jpg

更地になり夏草が生えた町や

仮設住宅で必死に暮らしておられる方々の様子や

復興に向けて頑張っておられる方々の映像だけを見せられている身には

何も言葉にならず、衝撃で足がすくんだ。




20120725IMG_0622.jpg

以前義兄から、航空写真でこの辺りと教えてもらっていた

お姉さんの家があったであろう場所を歩いてみた。

「山まで200メートルくらいしか離れていなかったのに」

写真を見ながら義兄が呟いていたけれど

実際に訪れてみると、山までは遠い。

長面浦の湖面は波も立たず静かで、北上川の河口から長面浦までの、

大昔は干潟であっただろう集落の幅は大層広い。





20120725IMG_0623.jpg

「なんで逃げなかったんだろうなあ」

何度も繰り返して問いていた答えは

同じ場所に立ってみなければ分からない。

無理もない。

こんな風景明媚な穏やかな町に、恐ろしい津波が襲いかかってくるなんて

想像だにしなかったことだろう。




20120725IMG_0624.jpg

どんなに怖かったことか。

想像することしか出来ず、何も出来ない我が身を思い

やりきれなさに襲われてしまう。




20120725IMG_0614.jpg

長面には、早朝に訪れたせいもあってか

人影が全くなかった。





20120725IMG_0615.jpg

作業用の重機が何台か見れたので

少しずつでも撤去作業を進めてはいるのだと思うけれど

おそらくここに人は帰ってこられないのではあるまいか。





20120725IMG_0616.jpg

それでも、数件の家の軒先に

ボランティア団体が試験的に設置したという

太陽光発電のパネルが設置されていたり




20120725IMG_0617.jpg

漁師さんが作業場に使っているのだろう

水揚げ用のカゴが置いてあった。





20120725IMG_0618.jpg

生き残ることが出来た全ての人が

ここでの生活をあきらめたわけではなくて

漁を再開した漁師さんもおられるので

すでに営みは再開されているのだけれど

その数が絶対的に足りていないので

遅々として復旧・復興が進まないのだと思う。







20120725IMG_0619.jpg

今回、長面を訪れることができ

写真も撮ることができたけれど、だからといって

こうして凄惨な町の姿をブログにアップすることが

正しいことなのだろうかと、いつものように

思い悩む。





20120725IMG_0633.jpg

「見るに耐えない」と

お叱りを受けるかもしれないと覚悟の上だ。




20120725IMG_0628.jpg

「写真を載せて何になる?」

そう思う人もいるであろうことも承知の上だ。




20120725IMG_0631.jpg

都会から出ている『被災地応援バスツアー』は

決してこの場所には来ない。

取材のカメラも入らない。

ボランティアでさえ、手の出し様がない。




20120725IMG_0632.jpg

けれど、この海で生計を立て

なによりもこの土地を愛している人々がいるのだ。



土地を愛するということは

理屈なんかじゃないはずで

生まれ故郷を捨てた私がしたり顔で語ることほど

不遜なことはないのだと思う。





20120725IMG_0635.jpg

私は都会からやってきた、ただの通りすがりの者で

何の手助けもできない、なさけない人間だから

せめて、ほんの少しの人にだけでも

長面という集落のことを

「忘れないで」という想いや

「あの日のまま時間が止まった場所があることを知ってほしい」との

願いを込めて、こうしてブログという形で

公開するしか出来ないのだ。

たとえどんなに叱られても。








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