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虚無感に襲われる





相変わらず、被災地から帰って来た後は

虚無感に襲われる。

目に映る普段の生活での物事が

現実ではないような気がしてならないのだ。

陽気で元気な3頭のパグに囲まれて、いつもの通り仕事はしているが

どこか上の空で、なかなか仕事に集中できない。

ましてや、愛犬の可愛らしさを題材にして

ブログなぞ書く気にもなれない。

毎度のことながら、このどうしようもない虚無感から抜け出すのには

自分で見てきたこと、行動したこと、感じたことを

こうして書きなぐるしか、手だてはないのだと思う。





20120726RIMG0024.jpg

農作業2日目の朝に早起きをして、

石巻市北上町橋浦本地生活センター宿舎から

5.5キロ離れた大川小学校まで歩いて行くと

参加者のひとりが言い出したので

私も付いて行った。




20120726RIMG0027.jpg

朝5時起床。

パパッと身支度をして、5時半に宿舎から出た。

往復11キロの道程。

7時半の朝食に間に合わせるために、歩を進める。

目指す大川小学校は新北上大橋を渡った先にある。

歩き始めて20分程で、付いてきたことを後悔した。





20120726RIMG0032.jpg

新北上大橋。

大川側から橋を望んだことはあったけれど

橋浦側から見るのは初めて。

橋の半分以上が津波で流され、橋浦側は

仮の橋が付けられたままとなっている。




20120726RIMG0034.jpg

仮の橋は、急なカーブで

元の橋に繋がっていた。





20120726RIMG0036.jpg

大川小学校。

人影が見えたので、近くからの撮影がはばかられ

橋の上から写真を撮った。




20120726RIMG0037.jpg

昨年の秋以来、何カ月振りになるだろうか。

学校のすぐ傍にあった瓦礫の山が、きれいさっぱり無くなって

残っていた診療所の建物も、

他の家々の基礎も何もかも無くなって

更地になって、夏草が生い茂っていた。





20120726RIMG0039.jpg

残っているのは、学校と

子供たちのご遺族が毎日手入れをしている

慰霊碑と祭壇と母子像だけ。

この場所に集落があったことを感じさせるものが何も無い。

ひとつの集落が、人々の営みが

丸ごと消えてしまった現実が、この上なく重い。



そして新北上大橋から川面を見下ろした時に気が付いた事実がある。

私がいつも愛犬を連れて散歩に出かける荒川の堤防に比べ

北上川の堤防の高さは三分の一以下だろうか。

驚く程低いのだ。

堤防のかさ上げの工事はなされているけれど

かさ上げ高は、わずか50センチ程度に見えた。



大都会と過疎地への行政の違いを怒ってみても

仕方のないことなのだろうけれど

こうして見てきたこと、感じたことの重さに

私の思考回路が付いていけず、

虚無感に襲われてしまうのだ。





20120726RIMG0040.jpg

大川小学校から少し離れた堤防沿いに

向日葵の花が咲いていた。

子供たちの親御さんが植えたものだろうか。


この場所で唯一、人の気配を感じるもの。

私の目には、そう映った。








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