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どうなるものでもないのだけれど







8月18日早朝、家を出た。



東北自動車道をひた走る。

南相馬に向う予定が、事故渋滞に阻まれて

このままでは、日没までに大船渡へは行けそうにもない。

南相馬行きは断念。

代わりに荒浜に行ってみようと思い立つ。





20120827RIMG0003.jpg

行ってどうなるものではないのだ。

行ってどうするものでもないのだ。

ただ、行ってみたいだけだった。




20120827RIMG0005.jpg

ちっぽけな私のちっぽけな好奇心を満たすために

はたして行っていいものなのだろうかと悩み迷い

それでもと、ハンドルを握る。




20120827RIMG0006.jpg

高速道路の出口インターを下りて

荒浜に向う途中

ドキドキと心臓が高鳴る。




20120827RIMG0007.jpg

工事関係者・住民以外は立ち入り禁止の看板が立っている脇を

勇気を出して通り過ぎる。




20120827RIMG0009.jpg

荒浜小学校の前を通過する。

その姿に愕然とする。




20120827RIMG0015.jpg

防波堤の少し前に車を止めて

車から降りて自分の足で荒浜の地に立ち

その光景に驚愕を覚える。




20120827RIMG0025.jpg

違う。

TVニュースの映像で見た荒浜とは全く違う。

私が見た映像の中の風景は、建物が撤去されて

更地になった風景だった。




20120827RIMG0033.jpg

本当にここは仙台市?

賑やかな繁華街や、大きなオフィスや、見上げるほど高いビルや

たくさんの小綺麗な住宅や

そこで普通に暮らす人々の目の前にあっていい風景なの?




20120827RIMG0011.jpg

なぜなんだろう。

どうしてなんだろう。

夏草の生い茂るまま

崩れた道路は水の下に沈んだまま

小学校は瓦礫置き場のまま

体育館は潰れたまま

まるで『無かったこと』にされているかのように

見事に置き去りにされている。




20120827RIMG0017.jpg

呆然と立ちすくみ

気を取り直して、慰霊碑に手をあわせて

そして、改めて周囲を見回す。




20120827RIMG0018.jpg

まったく手付かずなんかじゃない。

残っているのは、家があった基礎の部分のコンクリート。

瓦礫は見事に撤去されている。




20120827RIMG0019.jpg

コンクリートの基礎。



基礎の数だけ

いいや、残された基礎の何倍もの

家がかつてここにあったのだ。




20120827RIMG0021.jpg

大きな庭石のある家

門構えの立派な家

アールになったモダンな門

広い基礎

それらを見つめ

どんな家だったのかを想像する。

住宅街特有の車もすれ違えない細い道路を見て

道の両側にびっしり家が建っていたことを想像する。




20120827RIMG0023.jpg

ところどころに

故郷再生への応援を求めるメッセージ。





20120827RIMG0002.jpg

ちっぽけな私ひとりが行って、どうなるものではないのだ。

私ひとりでは、どうすることもできないのだけれど

荒浜に戻りたいと望む人々がいる。

千年に一度の津波になんか、故郷を奪われてたまるかと

こころから願っている人々がいることを

知っただけでも、訪れた意味はあったのだと

そう思う。







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