PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

「かわいそうに」と言われてしまった。








8月19日

気仙沼午前10時45分スタート。

最終目的地の夏祭り会場の東松島市鳴瀬根古まで車を走らせる。

チーム東松山のボランティアスタッフとの

合流の待ち合わせは午後1時。





20120903RIMG0173.jpg

1時15分前

根古の仮設住宅前に到着。

ところが、チームの車がまだ着いていない。

どうやら渋滞で到着が遅れているらしい。

炎天下で待っているのは辛いので根古地区にほど近い

父方の叔母の家に突然おじゃまをして

冷たいコーヒーと叔母のこしらえた茄子炒りと優しいお喋りで励まされる。







20120903RIMG0170.jpg

午後2時、根古仮設住宅前でチーム東松山の面々と合流。






20120903RIMG0167.jpg

挨拶を交わす間もなく

荷物の搬入と焼きそばの下ごしらえと、会場の設営のお手伝い。





20120903RIMG0169.jpg

お囃子の練習をしている地元の祭りの実行委員の方たちの

後ろに見えるのが、我々のテント。

この日、提供させていただくのは

東松山の地ビールと串豚と串ウィンナーと焼きそば。





20120903RIMG0176.jpg

私は焼きそばのテントで、焼きそばの販売と

売り上げの管理を担当。





20120903RIMG0181.jpg

埼玉・東松山のヤキトリは辛味噌あじで豚肉を焼いたもの

焼きそばも味噌あじだ。

味噌あじが珍しいと思っていただけたのか

思いのほか大盛況。






20120903RIMG0174.jpg

串豚待ちの行列ができてしまって

住民の方から、苦情が出てしまった。

住民の方に捕まった私は、ひたすら頭を下げる。

怒る気持ちを納めてくださったのか

「あんたたち今夜の夕飯は?」と話題を変えて尋ねられる。

「焼きそばの残りを食べます」と私。

「もっとまともなものを食べなさいよ」と仮設の女性。

「慣れていますから。瓦礫運びや泥だしの時なんて

 道ばたに座って、アンパン食べてますから

 それに比べれば焼きそばはごちそうです」と答えると

「かわいそうに」と言われてしまった。

これには思わず吹き出してしまった。

アハハハと笑っていると、矢継ぎ早に質問

「なんでボランティアなんかやってんの?」

「趣味ですから」

「ふーん、物好きだね。ボランティアなんてやっていないで

 今度来る時は、普通に遊びに来な。私の家はあそこだから」と

家を指して、そう言ってくださった。

ボランティアに幾度となく参加をしてきたけれど

「かわいそう」と被災した方から言われたのは初めてで

可笑しいやら照れくさいやら、この言葉が

串豚待ちの行列に苛立っていた女性の、私たちへの愛情表現なのだと思うと

なんだかとても嬉しい。

そして我々ボランティアに「かわいそう」と言えるほど

生活が落ち着いてらしたのかなと、

たくましさが嬉しくなった。




ちなみに、串豚待ちの行列から苦情が出てしまったことは

反省会での最大のテーマで、今後の課題となった。




20120903RIMG0188.jpg

根古の祭り

子供たちの頭を齧る獅子舞





20120903RIMG0183.jpg

お囃子






20120903RIMG0184.jpg

盆踊り





20120903RIMG0195.jpg

カラオケ大会と花火





20120903RIMG0187.jpg

小さな集落の小さなお祭りだったけれど

大勢の人たちが、楽しそうで

だから私も楽しかった。





20120903IMG_0743.jpg

鳴瀬根古地区は、もともとは戸数20戸余りの小さな集落で

そこに40戸の仮設住宅が出来てしまい

本来の住民数よりも、他地区から仮設に移ってこられた方たちの

人数の方が多いという現象が起きてしまったため

昨年は震災に配慮して中止となったお祭りを

根古の地元の方たちが、仮設の方たちとの交流の場にしたいと

そんな想いで行ったお祭りなのだそう。



根古の町内会の役員さんたちの

「仮設の人たちが家から出てきてくれるだろうか?」 との心配をよそに

たくさんの仮設住宅の方がたちが、いらしたように思う。

もともとの住民の方たちと、仮設住宅の方たちが

一緒に楽しむための第1回目のお祭りに協力させていただいたことは

大変ありがたいことだと思う。





20120903IMG_0749.jpg

お祭りの翌朝

会場の後片付けの前に、ボランティア初参加の学生さんが

仮設住宅の方のお話を聞かせていただいていた。

前夜の獅子舞の獅子。

なんとこの獅子は、お話を聞かせてくださっていた男性が

発泡スチロールに和紙を貼り、ラッカーで仕上げて作ったものだそう。

ちゃんと口が開き、耳も動くのだ。




「子供たちにお祭りを楽しんでほしいからね」

そう語る男性は、津波で奥様を亡くされたそうだ。

仮設住宅で、息子さんご夫婦とお孫さんと

隣り合わせに住んでいらっしゃるこの男性にも、

たくましさと優しさを感じ

人間って、やはりいいものだと

ボランティアを通して、本当に受け取るものの大きさに

素直に感動を覚えた。







ブログランキング・にほんブログ村へ





スポンサーサイト

| Ishinomaki | 10:29 | TOP↑

PREV | PAGE-SELECT | NEXT