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土曜日は旅の記憶 Vol.26『あなたに会えてよかった』







昨日、上野にある東京都美術館に

マウリッツハイス美術館展を観に行ってきた。

6月30日から開催されている、この絵画展は

今月17日で終了なので、まさに駆け込みギリギリ。

私は、美術展を並んでまで観たくないわよHuranaさん何様?

であるからして

閉館の1時間少し前、18時45分頃に入館したのだが

並ばずに入館出来たものの、展示室内はそれなりに混雑していた。




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お目当ては、もちろんこの人。





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いや、違う。

お目当てはもちろんこの人。

お口ぽかーんの美少女。

ちなみに写真はHPの無断拝借ではなく

美術館の展示パネルにプリントしてあった写真を

自分のカメラで撮ってきたもの。

さてさて、展示室には並ばなくとも入室できたのだが

さすがにこの美少女の絵だけは並ばないと至近距離では観れなかったので

15分程並んで最前列で観た。

しかも「立ち止まらないで下さい」の声に従って

立ち止まらないで観た。

だから、ものの数秒間だけでお終い。

なんだかなあ。



実は私、数年前にオランダを旅した時に

このフェルメールの『真珠の耳飾りの少女』が収蔵されている

マウリッツハイス美術館のある街、ハーグの駅を電車で通過していた。

なんということだろう、その時分は

『真珠の耳飾りの少女』がその街にあることを知らなかったのだ。

ホームに止まった車内から見た街の風景が古風で素敵で

一瞬降りようと思ったのだが

姉を連れていたし、途中下車も面倒だったので

そのまま降りずに通り過ぎてしまったのだ。

今になって思うと、なんともったいないことをしたものだと思う。

もしこの事実を知っていたなら、下車して美術館に向い

恐らくは人混みなんて感じない美術館の展示室で

優雅にじっくり時間をかけて、しかも独り占めをして

美少女のお口ぽかーんな顔を観ることができていただろうに。




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オランダではアムステルダムのオランダ国立美術館へは行った。

ここにはフェルメールの作品は

『恋文』『小路』『手紙を読む青衣の女』

『台所の女中(牛乳を注ぐ女)』の4作品が展示してあって

4作品とも、ちんまり目立たずに展示して有り

私はもちろん並ばずにじっくり優雅に鑑賞することが出来た。

しかしオランダ国立美術館へは、何も下調べせずに行ったので

なんだか馬鹿でかい絵に人だかりがしているものを

「ふーん?」と通り過ぎ、

後でそれがレンブラントの『夜警』であったことを知り

自分の馬鹿さ加減にほとほと愛想が尽きたのであった。

しかもオランダ国立美術館のすぐ近くにはゴッホ美術館が有り、

もちろん、知らなかったので行かなかったのだけど

アムステルダムまで行ってゴッホ美術館へ行かなかった私は

後に絵画教室でおバカ扱いされてしまったのだった。



無知というのは、本当に恐ろしいことで

人類の遺産である名作をむざむざ見逃すということを

自ら、やらかしてしまうのだから。




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さすがの無計画かつ無鉄砲な私も

反省し、さらに学習をして、フランス旅行では当然のことのように

パリ・ルーブル美術館へ行った。

しかし、この期に及んでも私は

並んでまで観たくないわよHuranaさん何様?であるからして

日本からチケットを予約して並ばずに入り

入場ゲートを抜けるとすぐに目指す『モナリザ』の展示室まで

一目散に駆け上がったのだった。(いや、走ってはいないけど)

謎の微笑みを浮かべた美女(かなあ?)は、広いフロアの真ん中の

ガラスケースの中に、こじんまりと飾られていた。

ルーブルでは、フェルメールは

『レースを編む少女』と『天文学者』の2作品が展示して有り

驚くことに、フェルメールの展示室はおろか

レンブラントの展示室もひとっこひとりおらず

はからずしも私は、たったひとりで優雅にじっくりと

これらの作品を鑑賞できたのだ。

ルーブルでの一番人気は、やはり『モナリザ』で

次はミケランジェロといったところだろうか。

観光客のほとんどが階下の彫刻のフロアを観て回っていて

階上の絵画のフロアには、あまり人がいなかったような記憶が残っている。

もちろん私は、主な彫刻作品は漏らさず観ていて

しかもあの有名な、羽根を広げた顔のない女神

『サモトラケのニケ』の像の前でピースなんかしている

お馬鹿丸出し写真もしっかり撮ってきているのだから。




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ロンドンでは大英博物館へも、しっかり行った。

ナショナルギャラリーにもフェルメールは

『ヴァージナルの前に立つ女』『ヴァージナルの前に座る女』の

2作品が展示されていて、私はその両方とも

誰にも邪魔をされずにゆっくり観ることが出来たのだ。





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ついでだが

ローマに行った時には

バチカン美術館へも行った。

しっかりミケランジェロの『最後の審判』を観てきた。

余談になるけれど

次男が大学生の時、ダビンチの『最後の晩餐』を観るために

一人でミラノまで行った。

行った先で予約券が無いと入場出来ないことを知り

呆然と何もせずにミラノを後にしたそうだ。


あはは。

親子揃って馬鹿だなあ。


ヨーロッパの絵画は、あたりまえだけど

ヨーロッパで観れば、ゆったりと鑑賞できる。

入場ゲートで多少並んでも収蔵数がケタ違いに多いし

美術館がなにせ広いので、混雑感が無いのだ。

だがしかし、如何せんヨーロッパは遠い。

そして、旅費もかかる。

日本にやって来たものを鑑賞する分には

大行列を覚悟しなければならないから

どちらにしても、苦労だ。

まあ、それだけ観る価値があるってことで

たぶん一生に一度きりのチャンスで会えた

真珠の耳飾りのあなた。

あなたに会いたくて、週末の夜に上野まで出かけて

ほんの数秒間だったけれど

あなたに会えてよかった。







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