土曜日は旅の記憶vol.58『興味も無いのにボローニャで遠回り』
2009年3月1日
フィレンツェから列車に乗って
興味もなんとも無いボローニャへ行った。

興味は無いけど
さすが、ヨーロッパ。さすが、イタリア。
駅を下りるとすぐに、こうした遺跡が
でーん! と鎮座しているわけで、

ほら、
公園の比較的新しい彫刻だって
ルネサンス風だし。

ボローニャ
どうやらヨーロッパ最古の大学があるらしい。

道理で古くさい街並だった。

いや、別にボローニャに恨みがあるわけじゃないけどね
天気が悪かったせいもあるのかなあ。

薄暗くてやたら茶色い街だぜ、って
記憶しか残っていない。

何で興味も無いのにボローニャに行ったかというと、

その頃に通っていた絵画教室の
えこひいき講師が可愛がっていた
ハーバード卒の若い男子が
『モランディ』という画家をとても気に入っていて
愛弟子の傾倒する『モランディ』を
イタリアに行くのなら
絶対に観てこい!
と『モランディ』に興味も関心もない私に
命じたからで
その頃の私は
通っている教室だもの
えこひいき講師に気に入られたくて
一生懸命になっていた大馬鹿おばさんだったので
易々と命令を聞いちまったわけさ。

だから、行ったよ。
『モランディ』を観にわざわざボローニャまで
汽車賃かけて。
ボローニャ、いい街だったよ
ごめんね、先入観なしに行けば良かったね。

で、モランディ美術館。

ひとっこひとりおりません。



いるのは職員だけ。
当然だけど、展示室は撮影禁止。
『モランディ』
どうなんだろう?
日本ではそこそこ有名だけれど
「モランディミュージアムに行った」と
本場イタリア人に言うと「?」という反応だった。
実際にバチカン美術館でも、モランディの展示ルームには
私しかいなかったし
私がモランディの名を口にして
反応したイタリア人が、たった1人いたけどね
「あれは、モダンアートだから」って
小馬鹿にした反応だった。
いや、
馬鹿にしちゃいないんだろうけど
イタリア人にとっては
せっかくイタリアに来た外国人には
ダ・ヴィンチやら、ミケランジェロやら、
ラファエロやらを観て欲しいんだろうね、
きっと。

『モランディ』の絵や
アトリエの写真など見応えはあったけどね
モランディが好んで描いたカップや壷などを模した
土産品を買って帰ってこなかったことを
後々、えこひいき講師に責められたからね。
だって、高いんだよ。
いつも生徒から物、もらい慣れている人間には
分からんだろう、お金の工面なんか。
だから、ボローニャ
とっても印象悪い。
ボローニャ
たった4、5時間しかいなかったけど。
斜塔で有名な街です。
落ち着いた素敵な街です。
観光地として、日本ではイマイチだけれど
ぜひ!
お出かけあれ。


※モランディで検索かけて、件の講師がこのブログに辿り着いたら、やばいやばいと考えないでもないけどもしそうなったら私が教室を辞めた理由もはっきりするから、ま、いいか、と思わないでもない。古い生徒ばかり可愛がる教室に私の居場所はなかったぞ。
スポンサーサイト
| Memory of travel | 11:34 | TOP↑