誕生日の夜に
友達の娘さんが出ているので、お芝居を観に行きませんか?
という内容のメールが届いた。
日にちは8月27日
つまりは誕生日だ。
その日は誕生日なの、とメールを返したら
チケット代はプレゼントするから、と返事が返って来た。

さらに、
一人で観に行くのは嫌なので、あちこち声を掛けているの。
最初から、チケット代はいただかないつもりだった、と言ってくれたので
昨夜は、友人と二人でお芝居を観に行って来た。
劇場は、我が家からほど近い池袋の『東京芸術劇場』
地下1階の小ホール「WEST」。

虚構の劇団 第11回公演
『ホーボーズ・ソング HOBO’S SONG 〜スナフキンの手紙Neo〜』
※写真は劇団HPからお借りしました。
大劇場演劇は何度か観に行ったことはあるけれど
小劇場演劇は、初めてだ。
多少、ミーハー気のある私だ。
小劇場なんて、有名な役者さんが出演していないのだもの
つまらないんじゃない?
そんな先入観があって、ちっとも興味がない。
だから、正直なところ
チケット代が自腹なら、観には行かなかった。

客層は案外、年配の方が多い。
どんなお芝居なのか? と眠気を堪えて幕が開くのを待った。
幕が開くと、若者たちが大勢登場していて
付いていけない感じがしたけれど、次第に面白くなった。
夕食時のワインでほろ酔い加減だった頭が冴えた。
お芝居の内容は、公演中なので書けないが
日本に対しての風刺が効いていて、とても面白かった。
小劇場のお芝居は捨てた物じゃない。
こんなに生きていても、まだまだ知らない世界があるんだね。
教えてくれた、友人に感謝。

その、友が別れ際に、
「誕生日プレゼント」と言って紙袋を手渡してくれた。
帰宅して開けてみると、栞が入っていた。
目黒の庭園美術館で買ったものだそう。

そして、家の冷蔵庫にはケーキが入っていた。

次男君が買ってくれた。
初めて買ってくれた。
彼も、大人になったんだね。
私が、歳を取るはずだ。

さてさて
一夜明けて、また、普通の日々が始まった。
今朝は珍しく、マリネが「怪獣眠り」をしていた。
腹出し仰向け白目剥けで眠るのは、ラムネの専売特許なのにねえ。


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